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2022/2/02(水) 00:00

雛人形の収納のコツ!収納方法や場所について解説

一年に一度しか使わない雛人形は収納場所にも困りやすい季節ものの一つです。この記事では雛人形の収納方法について解説します。

桃の節句で飾る雛人形は、サイズが大きいうえに付属品が多い季節ものです。一年に一度しか使用しませんが、一度購入するとなかなか手放すこともなく、思いのほか収納スペースが取られて困るという方もいるのではないでしょうか。


雛人形は、間違った方法で保管を続けていると、傷みや劣化が起こりやすいデリケートな人形です。コンディションを保って長く使用していくためにも、正しいしまい方や保管方法を知っておきましょう。


ここでは、雛人形に適した収納方法や収納場所を解説します。雛人形をしまう時期やしまう際の注意点についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

雛人形はいつ収納する?

雛人形は3月3日(桃の節句)まで飾り、以降は3月6日(啓蟄:けいちつ)までを目安に収納します。雛人形を飾る時期やしまう時期は古くから暦をもとに決められていますが、「絶対に○月○日までにしまわなければいけない」など明確な決まりはありません。


とはいえ、子どもの成長や節目を祝うことが節句の目的でもあるため、季節の節目を跨ぐことがないよう、お祝い後はなるべく早くしまうように心がけましょう。


雛人形をしまう際、雨天や雨上がりなどで湿度が高いと、湿気とともに雛人形を保管することになるためおすすめできません。雛人形を飾った後は3月3日以降の気象情報をチェックし、なるべく晴れている日にしまうようにしてください。

湿度が高い中で雛人形をしまうと、翌年使用するまでの間にカビが生える原因にもなるため注意しましょう。


また、雛人形を収納する際は次のポイントにも注意してください。

湿気の少ないところに収納する

雛人形にカビが生えることを防ぐため、収納場所は湿気の少ない場所を選びましょう。雛人形には、絹や織物、石膏など、カビの原因になりやすい素材が多く使われています。高温多湿になりやすい場所に雛人形をしまうとカビが生えやすくなる点に注意してください。


キッチンや浴室など水回りが近い収納スペースは、季節を問わず湿気がこもりやすいため雛人形の保管場所には適しません。


押し入れやクローゼットでは、棚の上や上段など、湿気がこもりにくい上側の収納スペースに置くようにしましょう。

直射日光や寒暖差に注意!

雛人形は、温度変化により塗装にヒビが入ったり、素材が歪んだりする可能性があります。時間帯や季節などにより寒暖差がある場所へ雛人形を保管すると、傷みの原因となるため注意しましょう。


窓が近い収納場所は外気の影響で寒暖差が出やすいため、避けておくと安心です。南向きの部屋は夏場に高温になりやすく、北向きの部屋は冬場に冷えやすいなど部屋ごとの温度差にも気をつけましょう。


また、直射日光が当たる場所は温度による劣化だけでなく日焼けや褪色なども起こりやすいため、雛人形の収納には適しません。

雛人形を収納する前にやるべきこと

雛人形をしまう際、そのまま元の箱に戻してしまうと、保管中のカビやシミの原因になります。雛人形を収納する際は、「新たに汚れを付けないこと」「今ついている汚れを落とすこと」を徹底しましょう。


飾ってある雛人形をしまっていく際は、手袋を着用し、人形に直接触れないようにすることで、汗や皮脂が人形に付着するのを防げます。薄手の布手袋がなければ、新品のゴム手袋やビニール手袋などでも代用できるでしょう。


以下では、雛人形を適切に保管するための4つのポイントを解説します。

ほこりを取る

毛ばたきやクロスなどで雛人形のほこりを払ってキレイにします。一見ホコリを被っていないように見えても、細かな塵などが付着している可能性があるため、飾っていた人形や小物は一つ一つ丁寧に掃除しましょう。


段飾りの場合、お雛様とお内裏様が並ぶ上段から下段に向かって掃除をしていくと、効率よくホコリを落としていけます。室内にホコリが舞ってしまうのを防ぐため、換気扇をつけたり窓を開けたりして、室内の通気を良くした状態で掃除を始めましょう。


ひな壇や台座などの面積が大きなパーツは雑巾などで乾拭きしてもかまいません。この際、洗剤類や水拭き雑巾はパーツを傷める原因となるため使用しないようにします。


ケースのまま飾れるケースタイプの雛人形の場合は、上部や角などに乗ったホコリを払い、ケースについた汚れを柔らかい布で拭き取りましょう。ガラスやアクリルなど透明の部分であれば、水拭きや市販のガラスクリーナーで掃除しても問題ありません。

人形の顔には保護を!

雛人形の中でもシミや傷が付きやすいのが顔の部分です。湿気に弱く、塗装割れや色移りが起こりやすい部分でもあるため、収納時は必ず保護してしまっていきましょう。


雛人形は、購入時に人形の顔を保護する面紙が付いていることが一般的です。面紙がない場合はティッシュやキッチンペーパーなどの柔らかい紙ですべての人形の顔を包んでください。ガーゼなど柔らかい布を使うこともできますが、色柄ものは色移りする原因となるため使用を控えます。


また、首や手足など顔以外にも塗装部分があれば、顔と同様に柔らかな紙で包んで保護します。収納時に外れてしまわないよう、包んだ部分はテープなどで留めましょう。

付属品は全部外そう

段飾りやケースタイプなど、雛人形の種類にもよりますが、外せる付属品はすべて外して保管したほうが保管時の破損を防げます。


お内裏様やお雛様の小物など、持たせる人形ごとに小物を分けてしまっておくと、翌年に飾り付けしやすいでしょう。小分けにせず一つにまとめる場合は、完成形の写真を撮っておくと翌年の飾り付けをしやすくなります。小物はチャック付きの密封袋や蓋付きの箱などに収納していきましょう。


ケースタイプの雛人形は、内部が汚れていなければ、人形や小物をばらさずそのまま収納できます。


雛人形の付属品や小物を段別に分けたい場合は、下表を参考にしてください。


〈雛人形の小物位置(例)〉

※雛人形の種類や段数により小物の位置は異なる場合があります。

人形用の防虫剤も用意しよう

シルクや織物などデリケートな部分を虫食いから守るため、雛人形を収納するケースに雛人形用の防虫剤を入れて保管しましょう。防虫剤は和紙やティッシュなどに包み、雛人形や小物に直接触れないようにします。


この際、衣類用などの一般的な防虫剤を使用すると、成分の関係で雛人形を傷めてしまう場合があるため注意しましょう。


また、複数メーカーの防虫剤を一緒に入れたり、防虫剤と乾燥剤を使ったりすると、異なる成分が化学反応を起こし、シミを作ってしまう可能性があります。雛人形の収納で防虫剤を使用する際は、必ず1種類のものを規定量入れるようにしましょう。

雛人形はどこに収納するといい?

雛人形の収納に適した場所は、寒暖差や湿気、直射日光を避けられる場所です。一般的な住宅ではクローゼットの上部(枕棚)や、押し入れの天袋に収納するのがおすすめです。


購入時の箱を活用すると雛人形の飾りをぴったりと収納でき無駄なスペースを作りませんが、収納場所の関係上、購入時の箱が入らないケースもあります。


収納場所に合わせて雛人形のしまい方を変える場合、収納場所に適したサイズの衣装ケースや収納ボックスを使って雛人形を収納しましょう。湿気がこもりやすい環境ならば、通気性の良い桐箱を使用したり、ケース容量に対して中身を少なめに収納したりして、人形や小物をぎゅうぎゅう詰めにしないこともポイントです。


ケース内で人形や小物がぶつかって破損するのを防ぐため、隙間には詰め紙などを入れましょう。この際、新聞紙やチラシなどのようなインクの付いている紙は色移りの原因となるため、必ず白い紙を使うようにしてください。

雛人形の収納はモノオクも活用しよう!

雛人形のようにワンシーズンの限られた期間にしか使用しないものは、「モノオク」の空きスペースを活用してはいかがでしょうか。


モノオクは、荷物を預けたい人と空きスペースを活用したい人をつなぐ、レンタル収納サービスです。


空きスペースは1畳から月額で利用でき、借りるスペース以外の費用(初期費用、管理費用など)はかかりません。料金相場は東京都で6,000円/1畳からが目安で、一般的なトランクルームの料金相場(15,000円/月)と比べるとリーズナブル。地域によっては1畳あたり4,000円ほどで借りられる空きスペースもあります。


また、モノオクの利用登録から空きスペースの利用申し込みまで、必要な手続きはすべてWeb上で行なえます。


モノオクのサイトでは最寄りの住所で簡単に空きスペースを検索でき、駐車スペースの有無や換気の可否など細かな設備・条件も確認可能。荷物の搬入・搬出日程や保管できる期間はホストにより異なりますが、相談次第で柔軟に対応してもらえる点もモノオクならではの特徴です。


雛人形のように大きく重たい荷物は、個人で搬入する以外にも、配送業者を手配してホストに荷物を受け取ってもらうこともできるため、搬入搬出も気軽に行なえます(※)。


※荷物の受け取り方法はホストが個別に設定しているため、詳しくは空きスペース詳細ページをご確認ください。

まとめ

雛人形は、使用頻度が少なく保管期間が長い荷物です。サイズが大きく保管場所も限られるため、収納スペースを圧迫しやすい季節ものともいえます。


自宅では温度変化が少なく直射日光の当たらない場所で保管し、コンディションを保つようにしましょう。収納時はホコリや皮脂などの汚れを落として、湿気対策や虫害対策を行なうことでカビや虫食いを防げます。


クローゼットや押し入れでは上側に収納することが望ましいですが、サイズやスペースの関係で収納が難しい場合、空きスペースを借りられるモノオクの利用を検討してはいかがでしょうか。


雛人形のように短い期間しか使わないものも、モノオクを活用すれば自宅の収納スペースを有意義に活用できます。

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